大館涼譚 長走風穴🐸

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皆さん、こんにちは。
今回のテーマは『長走風穴』です。

秋田県大館市というと有名なものが、
『秋田犬』『きりたんぽ』『曲げわっぱ』と、
一般的に県内外から認知されています。

ですが、あえて今回のスピーチでは
地元民でも知っている人は知っている、
マニアックな観光スポット『長走風穴』について話そうと思います。

1.長走風穴:夏は涼しく、冬は暖かく

風穴とは簡単に説明すると、岩間から風が吹く場所です。
その風は、夏は冷たく、冬は暖かく、と面白い特性があります。
年間通して0℃~5℃の風です。

暑い夏で涼しい場所を求める人にとっては、
天然の冷房がある観光地となるわけです。

1号倉庫は、風穴館とつながっています。
4年前の6月30日に来訪した際、
外気温26.8℃のとき、
1号倉庫内の風穴は0.7℃と非常に涼しい環境でした。

2021年6月30日 長走風穴1号倉庫
風穴0.7℃ 外気26.8℃

2.長走風穴高山植物群

長走風穴の面白いところは、天然の冷気によって
1000mの標高で咲く『高山植物』が群生して観られます。
何度かここを訪れた際、4月下旬が一番いい感じに花が咲いていました。
坂道を歩く散策の場合は、熊の出没に注意です。

黄色いコキンバイ(高山植物)とピンクの桜の花 2023.4.25.

3.長走風穴 天然の冷蔵庫・林業遺産

かつて弘前方面~大館を結ぶ矢立峠の道で、
天然の冷蔵庫に注目して、風穴に倉庫を作り、
高山植物を保護した『佐々木耕治』という人物がいました。

佐々木耕治(ささきこうじ)氏の石碑と長走風穴の説明看板

津軽のりんご等が夏は腐らず、冬は凍らず、
ちょうどいい塩梅で保管されていたそうです。
さすがに昭和になると冷蔵技術の発展で、倉庫は跡地となりました。

今、歴史的価値が再注目されて、
2022年5月20日、日本森林学会の
林業遺産』に2番倉庫と3番倉庫が登録されました。
因みに、4月下旬くらいだと、2番倉庫には雪が残っています。

2号倉庫 2023.4.25. 
3号倉庫 2022.10.31.

4.長走風穴 アクセス🚙

弘前方面、矢立峠を含む国道7号線は起伏が激しい道です。
風穴館前に駐車場があります。
冬期間12月~3月は風穴館が閉鎖されています。

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著者

鬼容章(きもりあきら)

秋田県大館市生まれ、現在も大館市在住✨奥秋田を推す創作サバイバーの鬼容章です🐸φ✨秋田県に関する投稿は、僕🐸の個人見解です✨                          

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