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市民のにゃー! 比内とりの市の謎を追え!【解決編】
そもそも日本三大美味鶏の比内地鶏はどういう特徴があるのか。その起源は探偵の助手として探りたい。
比内地鶏は、一代雑種として産み出される。 父鶏が天然記念物の比内鶏で、母鶏がアメリカ産のロードアイランドレッドだ。 比内鶏の小ささを克服した食肉用の鶏。 肉質は赤身が強く、イノシン酸などの旨味が凝縮されている。 そのため、鍋に入れると脂が程よく溶けて、汁に旨味と香りを広げる。 比内地鶏の汁もの一杯がこれまた美味いのにも頷ける。 秋田比内やのきりたんぽ汁を私は机椅子に座ってモリモリと食べる。 隣に座るレナは比内地鶏ラーメンを啜っている。 旨ぇがこだまする温かい世界。 スパーク比内、屋内にも多くの出店がある。 酒瓶を入れる籠を逆さにして、その上に板を置いた簡易の机椅子が、丸ストーブを囲って配置されている。私たちはそこの一角に座って、汁ものを食べていた訳だ。
そうそう。
汁ものの他にもから揚げや漬物、お菓子など出店のバリエーションが豊かなのだ。
私のような食いしん坊は目移りしてしまう。
次はどの店にしようか、と。
ここは食の楽園だ。
私の頬が緩む。正直な感想を言う。
「うますぎて、ここに住みたい」
「ソナタ君は食い意地が勝ってしまっているようだ」
「んたこと言って、レナだって何杯食ってらんだ?」
「比内地鶏の食感はグッドすぎるんだ。何杯食べたか、私も分からない。非常に興味深い調査だ」 ズルズルと麺を啜るレナも満更でなさそうだ。哲学的な話し方なのに、全く説得力ない。
そこに産地直送の雪だるま、もといシアがやって来た。
シアは雪を払い、私たちの隣に座る。
比内地鶏の申し子は、追加で1つ言いたいらしい。 スッと差し出されたのは、あの行列に並んで手に入れた比内地鶏の焼き鳥だ。「興味深い調査に、焼き鳥も入れてほしいなぁ。香ばしくて美味しいよぉ」
「せば、食う」
「いただこう」
私とレナは、それぞれ1本ずつの焼き鳥をシアからもらった。
パリッと焼けた表面から、噛めば広がる地鶏の旨味。これは癖になる食感。
1本じゃ足りない。
5本は食べたいくらいだ。
弾力と程よく脂が切れた旨味は絶品。 比内地鶏の美味さが分かる。私の笑顔を見て、探偵エルフのレナはもらい笑いをこぼす。
「にゃーって怒るソナタくんも好きだけど、美味しそうに食べるソナタくんはもっと好きだ」
「あらー。比内地鶏とシアちゃんも喜んでいるよ」 レナが決め台詞を放つ。一方で、シアがいつも通りふざけたコメントを追加した。
寒暖差のギャップで、私の判断力が鈍っていた。
探偵エルフさんの気障な台詞に照れるどころか、珍しく悪ふざけに私も乗っていた。 「猫にゃーはいねぐなった。比内地鶏が心の中に居座ってら」「幸せなら良いと思います!」
私がとぼけた発言をしたので、照れたレナはすぐにコメントが出なかった。
ただ、歴戦の天然垂らしのシアは瞬時、的確なコメントをして右手の親指を立てる。
演技派のエルフさんと違う良さをシアは持っているようだ。
惚けた級友のコメントは、テレビ番組のコメント向きなのかもしれない。心も身体も温かい空間に、私たちは幸せを感じていた。
不機嫌な猫がいて、比内地鶏が隣に居座る心の中は、寒い冬でも温かい気持ちに満たされていた。今年も冬の寒さがいよいよ極みだ。
寒さのあまり動きたくなくなり、布団で猫のように丸くなりたくなる。
そんな冬の日には、心の中に比内地鶏を同居させると楽しいかもしれない。 もちろん、猫と鶏は現実的なパートナーではないかもしれない。 でも想像の域であれば、機敏な比内地鶏は軽快なステップを踏んで、警戒心を下げた猫が楽しく手足をジタバタして遊んでいるのだ。心が楽しくなれば温かい気持ちになり、他人へ気遣う余裕が出来る。
冬のイベントである比内とりの市は、私たちの心を楽しませて温かくする。【広告・PR】
