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秋田県大館市<あきたけんおおだてし>には、たくさんの史跡・名勝・天然記念物があります🐸
今回のエリアは、大館市 比内~二井田です。
奥州藤原氏の最期に関連する、錦神社、西木戸神社、贄の柵をご紹介します🐸👍✨
錦神社(にしきじんじゃ):大館市 二井田
約800年前(平安時代末期)の奥州平泉、藤原4代目、泰衡<やすひら>公を祀る神社。
源頼朝<みなもとのよりとも>の軍により、平泉を追われた泰衡公は、
当時の比内郡に拠点を持っていた、河田次郎<かわたのじろう>を頼った。
1189年9月3日、泰衡公は事件に巻き込まれて、亡くなる。※
※河田次郎に寝首をかかれた。もしくは、泰衡公は万策尽きて自害した。
……と云われる。
事件後に、泰衡公の首を河田次郎が源頼朝へ持っていったため、
錦の直垂に包まれた胴体を里人<さとびと>が丁重に埋葬したそうだ。
ゆえに、お墓をにしき様と呼んでいた。
今は錦神社として、地元住民が大切に祀っている。
中尊寺ハス
岩手県 平泉<いわてけん ひらいずみ>より
株分けされた蓮の花。
7月頃に開花する。
※奥州藤原氏の本拠地は、岩手県平泉町<いわてけんひらいずみちょう>一帯にあった。
西木戸神社(にしきどじんじゃ):大館市 比内
平泉を追われた、藤原泰衡<ふじわらのやすひら>公を追ってきた
ご夫人と子供たち、4日前に泰衡公が河田次郎に討たれたと聞き
この地で自害した。
その従者の由兵衛が、ご家族の遺体を丁重に埋葬した。
彼も全てが終わると、後追いで自害した。
里人は哀れに思い、ご夫人らの墓所を手厚く祀る。
今は、錦神社(泰衡公)の方を向く、西木戸神社として祀られている。
※西木戸とは、泰衡公の異母兄、西木戸太郎藤原国衡の采邑地(領地の一部)がこの辺りであったため。
贄柵跡(にえのさくあと):大館市 二井田
贄柵跡は、神社として祀られている。
比内<ひない>盆地の中央部。
犀川<さいがわ>の氾濫で出来た原に、柵を作った場所。
古八幡神社の一帯をさすようだ。
平安時代末期に比内郡<ひないぐん>を実質治めていた、
河田次郎<かわたのじろう>の住む
平城があったとされる。
中世時代の大館・比内地方は、意外と知らないことが多いので、興味深い内容が多々あります!🐸👍✨
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アクセス🚙
3つの史跡は、離れた場所にそれぞれあります🐸
錦神社(にしきじんじゃ) 大館市二井田
扇田駅を過ぎて、二井田踏切を越えた場所です。
手前の橋から逸れた道に、臨時駐車場があります。
西木戸神社(にしきどじんじゃ) 大館市比内町八木橋
カーナビがないと、道が分かりにくいです。
なかなか気づかない場所にひっそりと立っています。
贄柵跡(にえのさくあと) 大館市二井田
館町内会館の周辺です。現在は、古八幡神社があります。
近くに、安藤昌益<あんどうしょうえき>の出生地・石碑もあります。
※本記事中、一部敬称略あり。
ブログ小説【関連】秋田へようこそ探偵エルフさん 第7話 書いています!
【前回】
【次回】
参考・出典🐸
・錦神社 大館市役所
・八木橋 西木戸神社 大館市役所
・錦神社・西木戸神社 見る 観光 秋田犬ツーリズム
・贄の柵 秋田の中世を歩く
・古代の大館 大館市役所